パソコンのパーツ選びのポイント
自作パソコンの目的別ポイント では、目的別に自作パソコンの選択すべきポイントをまとめてみました。
ここでは、各パソコンのパーツ選びのポイントについて、簡単にまとめてみたいと思います。
パソコンのパーツは約10種類しかない
パソコンのパーツ(部品)は、大きくは、10種類程度しかありません。案外、少ないのに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。PC/AT互換機が、これだけ規格を単純化しているから、これだけの発展もあったとも思います。
まずは、各パーツについて簡単に理解しておきましょう。(Wikipediaからの引用です。)
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ディスプレイ(図中1)
一般には自作パソコンの範疇には含まれない。地デジやBDをフルHD再生するには、HDMI、またはHDCP対応DVI-Dへの対応が必須である。
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マザーボード(図中2)
マザーボードの選択によって、使用するCPUの型番、メモリーの規格および搭載出来る量、拡張ボードの規格および搭載出来る数が決まる。
「チップセット」はマザーボードに搭載されたバスを管理するチップ(集積回路)ある。古いモデルのチップセットを搭載したマザーボードは安価であることが多いが、パソコン全体の性能を最大限に引き出すため最新のCPUには最新のチップセットを組み合わせるのが望ましい。
マザーボードにグラフィックス機能を統合したもの(オンボードグラフィック)であれば、ビデオカードは不要となる。
内部バス(PCI Express、シリアルATAなど)、外部インターフェイス(USBポート、イーサネット)や、サウンドデバイスのサポートの度合いも重要である。
また、電解コンデンサの品質がマザーボードの選択の一つの基準になる事が増えている。
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CPU(図中3)
パソコンの性能を決定付ける部品の一つ。大抵はCPUに合うマザーボードを選ぶこととなる。基本的にはAMD系とインテル系で選択することになる。それ以外にはマイナーであるがVIA系がある。
パッケージング販売されているリテール品のCPUには、ほとんどの場合純正の冷却ファン(リテールファン)が付属する。バルク品やアウトレット品は付属していないことが多いため、別途購入する必要がある。
CPUは自身の発熱を抑えるためのクーラーが必要であり、クーラーをつけないとCPUは発熱で破損してしまう。
性能面で見るべき点は、マイクロアーキテクチャと動作クロック数、キャッシュメモリの容量、コア数などである。
マザーボードとの関係で見るべき点は、ソケット規格である。特にソケット規格が異なると物理的に装着、使用ができない。また、チップセットとの適合性や、マザーボード自体のCPUサポートも重要である。たとえソケットが適合していても、サポートの無いCPUは動作保証されない。
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メモリ(図中4)
マザーボード(チップセット)により搭載可能なメモリの仕様が決まっている。近年はDDR2、DDR3などが主流である。
なお、デュアルチャネルやトリプルチャネルをサポートするチップセットでは、同一の2枚組または3枚組のメモリを使用すると性能が得られる。
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ビデオカード(図中5)※構成によっては不要
ビデオカードとマザーボードとの間のインタフェースとしてPCI Express、AGP、PCI、がある。どれを用いるかはマザーボードがどのインタフェースを搭載しているかによって決まることになる。前者の方が新しい規格で、より高速である。
ビデオ出力もアナログVGA端子と、DVIやHDMIなどがあり、こちらはディスプレイ(図中1)の対応入力によって選択する。
CG制作、3Dゲーム、オンラインゲームなどの目的で使用する場合には、ビデオカードに高い性能が要求される。また、動画再生やウィンドウの表示支援機能を搭載しているカードもある。
地デジやBDをフルHD再生するには、HDMI、またはHDCP対応DVI-Dへの対応が必須である。
あまり高い性能を要求しない場合[26]には、前述のマザーボードにグラフィックス機能を統合したもの(オンボードグラフィック)を使用すれば、ビデオカードは不要となる。
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電源(図中6)
ATX規格に対応した「ATX電源」と呼ばれる電源装置が主流である。単体で広く販売されているが、後述のケースに付属している場合もある。安価なケース付属の電源ユニットは、単体別売品のものよりおおむね性能や耐久性が低い事が多い。
電源仕様はPCI Expressに対応したATX2.1以降の仕様のものが主流だが、ATX2.0以前の仕様に基づいた製品もいまだ流通している。電源も仕様によってコネクタの形状やピン数が微妙に異なるが、コネクタの変換で対応可能な組み合わせに関しては多種多様な各種変換コネクタが販売されている。
マザーボードと同様の理由で、使用されている電解コンデンサがマザーボードの選択の一つの基準になる事が増えている。
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光学ドライブ(図中7)
かつてのCD-ROMドライブから始まり、今日ではDVDハイパーマルチドライブ、またはBDドライブが主流である。書き込み速度や付属ソフトの内容も選択肢の一つとなる。
なお、BDをフルHD再生するには、ディスプレイとビデオカード(またはオンボードビデオ)出力の双方でHDMI、またはHDCP対応DVI-Dへの対応が必須である。
インタフェースの規格はストレージ(図中8)と同じで、シリアルATA(SATA)とパラレルATA(PATA)がある。コマンドモード(AHCIまたはIDEエミュレーション)も同様である。
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ストレージ(ハードディスクドライブ、Flash SSD)(図中8)
インターフェイス規格としては、シリアルATA(SATA)とパラレルATA(PATA) がある。PATAをIDEと記述する場合があるが、ストレージへのコマンドモード(AHCIまたはIDEエミュレーション)と混同しないように注意が必要。SATAの方がデータ転送速度が速い新しい規格であり、1.5Gbps/3.0Gbps/6.0Gbpsの規格がある[29]。2006年頃からチップセットがPATA非サポートのためにPATAのインターフェイスを備えないマザーボードが出ている。
ハードディスクよりもおおむね高速に利用できる[30]SSDの低価格化にともない、ハードディスクに代わりSSDを採用するユーザーも増えてきている。
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キーボード(図中9) マウス(図中10)
自作パソコンの範疇には含まれない。マザーボード側にPS/2インターフェイスが無い場合が増えて来ているので、要注意。
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ケース
ケースがなくても部品同士を結線すればパソコンとして動作するが、使い勝手・安全性などの点から通常はケース内に収納する。基本的にはマザーボードのフォームファクターによってケースの大きさが決まる。ケース選びにおいてはドライブベイの数やサイズ[31]などの仕様、材質、デザイン、使いやすさ、工作精度などが評価基準となる。
ケース付属の電源については前述の電源の項を参照。ほか、冷却用のケースファンや、装着キットのパーツが付属する場合が多い。
エンスージアストの中には、ケース自体の自作、あるいは業者へのオーダーメイド、テーラーメイドをする者もいる。彼らの自作品には、純木製、ポリタンク、鑑賞魚用水槽もある。
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その他
カードリーダー、拡張カード、外付けハードディスクなどがある。
パーツ選びのポイント
ここでは、初心者向けのパーツ選び際のポイントを簡単に解説してみます。
自作パソコンの目的別ポイント のとにかく自分でパソコンを作りたい場合でも解説してますが、ここでは、それをもう少しまとめてみましょう。
- まずは、最低限で組み立てることを考える
:最初から、多くを望むと失敗した時の傷も大きくなってしまいます。CPU,マザーボード,メモリ,ハードディスク,CD/DVD,パソコンケース(電源ユニット)で組み立ててみましょう。(キーボード、マウス、ディスプレイは省略しています。)
- 売れ筋の型落ちパーツを選ぶ
:よく売れている型落ちのパーツを選びましょう。何かトラブルが起こっても、よく売れているパーツは、ネット上で同じトラブルについての記事を見つける可能性が高いです。また、それなりに売れているということは、それなりに信頼性も高いと言えなくもないです。
おまけに安くなってますからね。
- 誰かに相談する
:よくわからない場合は、ネットやパソコンパーツショップへ行って、店員さんに相談しましょう。一人で勝手に判断すると後で痛い目にあります。いろんな人に相談することで、知識も増えますから一石二鳥?ですかね。
私は、以前、一人で勝手に思い込んで、メモリを無駄にしてしまいました。
バルク品とリテール品の違いは、正規流通品でないか正規流通品かの違いでもあります。リテール品は、一般的に市場に出回っている正規流通品になります。そのため、ちゃんと梱包(化粧箱)されメーカー保証もあります。
それに対してバルク品は、一般的に市場に出回っているものではありません。そのため、簡易包装でメーカーの保証もありません。(販売店での初期不良における保障があることが多いです。)
ただし、ほとんどの場合は、リテール品と同じ性能で、安価であるためバルク品は人気があります。
もちろん、初心者には、メーカー保証のあるリテール品がおすすめです。
しかし、コストを考えるとバルク品は捨てがたい・・・・。悩むところですね。