パソコンパーツ・ビデオカード(グラフィックボード)選びのポイント
パソコンパーツ・マザーボード選びのポイント では、自作パソコンのマザーボード選びのポイントについてまとめてみました。
今度は、ビデオカード(グラフィックボード)を考えてみましょう。
最近では、マザーボードにビデオ表示機能がついていることが多いので、通常の用途に限って言えば、ビデオカード(グラフィックボード)は不要かもしれません。
ただ、ゲームや長時間パソコンの前で作業する方には、できるだけ鮮明が画面が目を疲れさせないので、良いと思います。
ビデオカード(グラフィックボード)も、以前はそれなりのお値段でしたが、昨今では、¥3,000前後で、それなりのものが手に入るようになりました。
それを考えると、鮮明な画面を手に入れるのは、悪くないと思うのですがいかがでしょうか。
ただ、サーバーなどの用途で考えた場合は、四六時中画面をみることもないでしょうから、わざわざ取り付ける必要はないと思います。
一応、ここでは、そのビデオカード(グラフィックボード)選びのポイントをまとめておきます。
ビデオカード規格を整理しましょう
ビデオカードを精査するために基準となるいくつかのビデオカードの規格を整理しておきましょう。
- インターフェイスコネクター
– これは、マザーボードとの接続方式(拡張スロット)で決まっています。マザーボードとの接続方式は、以下のタイプがあります。- AGP
– AGPの場合は、より転送速度が高速なAGP 8xを使うのが一般的です。 - PCIエクスプレス
– PCIエクスプレスの場合は、より転送速度が高速なPCIエクスプレス 16xを使うのが一般的です。 - PCI
– 一般的なPCIバスのことです。今でもPCIのビデオカードは多いです。
- AGP
- ディスプレイコネクター
– これは、ディスプレイモニターとの接続方式です。接続方式は、以下のタイプがあります。
- S-Video
– 映像信号入出力用接続コネクタの規格で、S-VHSなどで用いられた映像信号の規格でもあります。
この出力端子から、テレビ、ビデオ、プロジェクターなどへ出力することができます。 - VGA(D-Sub)
– パソコンの世界では、デフォルトの出力端子(規格)と言ってよいもので、アナログRGBとも呼ばれ、アナログ出力するのが特徴です。
マザーボードでデフォルトでビデオ表示機能がついている場合は、マザーボード自体にこのD-Sub出力端子がついています。 - DVI
– パソコンの世界でのデジタル出力のデフォルト出力端子(規格)と言ってよいものです。 - HDMI
– これは、デジタルテレビやDVDレコーダーなどの家電製品でも見いかけるデジタル画像+デジタル音声を扱う出力端子(規格)です。
- S-Video
- ビデオチップ
– これは、グラフィックチップ (GPU)とも呼ばれ、描画処理を行うLSIのことを言います。
このチップとビデオメモリによって処理の性能が、ほぼ決まります。 - ビデオメモリ
– これは、表示する描画情報を保持するためのフレームバッファとして利用されるメモリ領域のことを言います。
ビデオカード選びのポイント
インターフェイスコネクターは、
PCIエクスプレス 16x -> AGP 8x -> AGP 4x -> PCIエクスプレス 1x -> PCI
の優先順でマザーボードが対応しているものが含まれているものを選択します。
ディスプレイコネクターは、
HDMI -> DVI -> D-Sub -> S-Video
の優先順でモニター側が対応しているものが含まれているものを選択します。また、用途がなさそうな端子は、選択条件としないように注意しましょう。
古い規格などを選択条件に入れてしまうと、割高になることもあります。
ビデオチップ+ビデオメモリは、
良いものに超したことはありませんが、予算見合いで決めると良いと思います。
どうしてもゲームなどの3D画像を中心に考えた場合は、予算を考えずに良いもの(高速なもの)を選択しましょう。
また、一般的な用途に限れば、安価なもので十分です。
十分な電源を確保できるようにケースあるいは電源ユニットを選択しましょう。