パソコンパーツ・サウンドカード(サウンドボード)選びのポイント

パソコンパーツ・マザーボード選びのポイント では、自作パソコンのマザーボード選びのポイントについてまとめてみました。

今度は、サウンドカード(サウンドボード)を考えてみましょう。
最近では、マザーボードにサウンド機能(IOパネル)がついていることが多いので、通常の用途に限って言えば、サウンドカードは不要かもしれません。

ただ、もっと高品質な音楽や迫力のある音源を聴きたい方には、高機能なサウンドカードをとりつけることで、好みにあった音を手に入れることができるかもしれません。

一応、ここでは、そのサウンドカード(サウンドボード)選びのポイントをまとめておきます。



サウンドカードの規格・仕様を整理しましょう

サウンドカードには、様々な仕様があります。
入出力の端子についても数種類あります。


  • インターフェイスコネクター
    – これは、マザーボードとの接続方式(拡張スロット)で決まっています。マザーボードとの接続方式は、以下のタイプがあります。

    • USB
      – 最近では、外付けUSBでのサウンドデバイス製品が増えてきています。
    • PCIエクスプレス
      – PCIエクスプレスの場合は、PCIエクスプレス 1xを使うのが一般的です。
    • PCI
      – 一般的なPCIバスのことです。
  • サンプリングレート
    – これは、一般に出力サンプリングレートを言うことが多いです。(入力(マイク)機能がある場合は、入力サンプリングレートというのもあります。)音は、波形をしていますから、それをデジタルに変換するとき、その波形をぶつ切り(棒グラフ状)にします。そのぶつ切りの間隔をサンプリングレートを言います。
    このサンプリングレートは、周波数(KHz)で表します。この周波数が大きければ大きいほど、細やかなサンプリングを行うので、よりリアルなより深みのある音を再現できるとされています。

    例)以下は、それぞれのメディアのサンプリングレートです。
    ラジオの音質 : 22.05khz
    カセットテープの音質 : 32khz
    MD ,CD : 44.1khz
    DVD-Video : 48kHz,96KHz
    DVD-Audio : 48KHZ,96kHz,192kHz
    Blu-ray Disc : 48KHz,96KHz,192KHz
    Super Audio CD : 2.8224MHz
    DSDレコーダー : 5.6448MHz

    – サンプリングレートと同時に示されることが多いのがビット深度(量子化ビット数)です。
    ビット深度は、文字通り、音の深さ(質をどれくらいで表現するか)を表します。

    最近では、16bitが主流で、24bitもちらほらでてきているようです。
    つまり、先のサンプリングレートでぶつ切りにした音の数値を16bitで表現するか24bitで表現するかの違いです。
    このビット数が大きければ大きいほど、繊細な音を表現できるとされています。

    音楽用DVD(Blu-ray)の規格に24bitがあるが、ただし、実際には24ビット深度での理論上のノイズフロア(-144.50 dB)を達成した音響機器は存在しない。(Wikipedia)

    これは、24bitになってくるとどこまでがノイズか選別をちゃんと行えるものは、まだ、ないって言っているんですかね。
    Blu-rayの音楽用で、24bitがあるので、これから、24bitが主流になってくると思いますが、それほどの効果は、期待できないかもしれないことを念頭においておきましょう。

  • サラウンド機能
    – これは、文字通りサラウンド(音の奥行き)機能です。

    • 2.1~4.1ch
      – フロントスピーカーとサブウーファーは必須とし、センターやリア左右を省略する(あるいはリアを中央1本だけにする)。
    • 5.1ch
      – これが現在の主流(基本)となる構成です。元となるDVDのソフトに含まれている信号は5.1ch分です。前方左右にフロントスピーカー,フロントスピーカーの中央にセンタースピーカーを配置する。後方(あるいは横)にリアスピーカー(あるいはサラウンドスピーカーとも呼ばれる)を左右に2つ配置し、低音域専用のサブウーファーを加える。
    • 6.1ch
      – リアスピーカーを前方と同じように3本にしたもの。後方中央のスピーカーはサラウンドバック、またはリアセンターなどと呼ばれる。ドルビーデジタルサラウンドEXの場合はこれが標準であるが、従来のドルビーデジタル方式のソフトを再生する場合であってもAVアンプの側の処理で擬似的に6.1chとする。
    • 7.1ch
      – サラウンドスピーカーを左右それぞれ横・後方の計4chにする。ドルビーデジタルプラスではこれが標準となる。
    • 8.1ch・9.1ch・9.2chなども存在するが、元となる信号としては現在の所は7.1chが上限である。それを超えるものは各オーディオメーカーが独自に拡張したものであるため、配置方法はまちまちである。

  • SN比
    – これは、信号量 (signal) と雑音量 (noise) の比のことで、SN比が高ければ伝送における雑音の影響が小さく、SN比が小さければ影響が大きいとされます。
    安価なものには、この情報は、あまり記載されていません。そこまでのこだわりのある方には、それなりに高価なものになってくるのでしょうね。
  • 出力端子/入力端子
    – これは、文字通り出力端子/入力端子の規格です。

    • ミニプラグ

    • RCA

    • 光デジタル

    • 同軸デジタル

    • XLR


      主に入力端子で利用されます。
    • その他
      出力端子 : MIDI/ヘッドホンなどがあります。
      入力端子 : MIDI/マイクなどがあります。

これ以外にも様々なこだわりを持った方には、いろんな

サウンドカード選びのポイント

インターフェイスコネクターは、PCIエクスプレス 1xか、USBも手軽で良いと思います。

個人的には、16bit/48kHzの出力サンプリングレートがあれば十分だと思いますが、ここまで読まれているあなたは、きっとこだわりの人でしょうから、そのこだわりにあったボードを探すのが一番だと思います。

サウンドカードから先のスピーカーなどがもっと大事かもしれません。こだわりをもって探すと結構あります。ただ、性能を重視しすぎると飛んでもない金額になってしまうのもよくあることです。十分に予算と性能を検討して決定しましょう。




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