パソコンパーツ・ハードディスク選びのポイント
パソコンパーツ・マザーボード選びのポイント では、自作パソコンのマザーボード選びのポイントについてまとめてみました。
今度は、ハードディスクを考えてみましょう。
ハードディスクを侮ることなかれ。自作パソコンで、速度を意識しないといけないのが、このハードディスクです。ハードディスクの速度で、体感速度が変わってきます。
例えば、古いパソコンに最新の高速なハードディスクはアップデートするだけで、CPUの入れ替え以上に体感速度がアップすることがあります。少なくとも私は、まずは、ハードディスクの交換を考えますね。
ここでは、そのハードディスク選びのポイントをまとめておきます。
ハードディスクの性能を知ろう
ハードディスクの性能を知るためには、以下の用語の意味を理解しておきましょう。
- 容量
ハードディスクの許容データサイズのことです。最近では、TB(テラバイト)のハードディスクが登場しています。
- 回転数
ハードディスクのプラッタと呼ばれる円盤状の記憶領域の1分間における回転数のことです。最近では、7200rpmが主流でしょうか。この場合、1分間に7200回転することを意味します。
この回転数が大きければ大きいほど、ほぼ、速度はより速いといえます。 - インターフェイス
コネクタ形状の規格のことです。現在では、IDEとATAの大きく2種の規格があります。
マザーボードにATAコネクタがある場合は、ATAを選択すべきでしょう。 - 転送方式
マザーボードとハードディスク間の伝送方法のことです。インターフェイス規格がIDEでは、主に、UltraATA/100 (転送速度 100MB/s)、UltraATA/133 (転送速度 133MB/s)などの転送方法が用いられています。
インターフェイス規格がATAでは、主に、Serial ATA150 (Serial ATA) (転送速度 150MB/s)、Serial ATA300 (Serial ATA II) (転送速度 300MB/s)が転送方法が用いられています。マザーボードにシリアルATA IIに対応しているなら、迷わずシリアルATA II対応のハードディスクを選択すべきでしょう。
- ディスク枚数
ハードディスクのプラッタと呼ばれる円盤状の記憶領域の枚数のことです。プラッタは、ハードディスク内で1枚とは限りません。このプラッタを増やすことで容量を増やしている場合があります。
同じ容量のハードディスクでも、複数枚のプラッタで構成されている場合、1つのプラッタのデータ密度は粗くなりますから、そうでない場合に比べると速度も鈍ると言われています。 - シークタイム
ハードディスクの読み書きをする場合、磁気ヘッドが、プラッタ(円盤状の記憶領域)の表面を読み書きしたい位置へ移動しなければなりません。
その時の移動時間のことです。この移動時間が早ければ、読み書きも早くなります。
- キャッシュ
ハードディスクの読み込んだ情報をメモリに一時保管するためのメモリ容量のことです。同時間帯に同じ情報を何回も読み込むような場合は、キャッシュされていると読み込み(体感)速度が良くなります。
これは、サーバーなどには、それなりの効果がありますが、一般的な用途からすると費用対効果は薄いと言われています。
ハードディスク選びのポイント
ハードディスクを選ぶ場合は、その性能と容量で悩むことが多いです。以下のように決めていくとわかり易いかもしれません。
- 上限の予算を決める
– まずは、価格帯を決めてしまいます。 - 規格を決める
– マザーボードの対応規格を確認します。
– ATA/IDEのいずれもコネクタがある場合は、ATAを選択します。
– 転送方式は、サポートしている転送方式の中で、より高速なものを選択します。 - 目的を決める
– 例えば、メインのハードディスクでOSをインストールするのであれば、速度を優先するようにします。
– あるいは、追加のハードディスクで動画などを保存した場合は、容量を優先するようにします。
この手順で決めてしまうと、選択できるハードディスクは、絞られてくると思います。
これでも迷うなら、速度を優先させて決めて行くと良いかもしれません。
人気ランキングは、案外、的を外していません。リーズナブルで安定感のあるハードディスクがやっぱり上位に食い込みますね。確かに容量は大きなポイントですが、ハードディスクは、クラッシュしたらおしまいですから、安定を重視しましょう。評価の高いもの、人気のハードディスクがおすすめ!! 容量が大きいのに非常に安いのは、気をつけましょう!!
省エネ対策なら、2.5インチハードディスクがおすすめ!!
2.5インチハードディスクでも、自作パソコンに組み込めます。ケーブル(IDEの場合)と変換トレイ(2.5 -> 3.5)が必要かもしれませんが、サーバーなど連続で利用する場合は、案外、割安になる場合もあります。
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一度、チェックを!!